季節はずれのセミが鳴くような好天なのに、週末は雑用続き。今朝の地震にもびっくり。
何十万人もの単位の大量の難民を生み出すシリア情勢。難民たちはアサド政権から逃れ、欧州へ向かっている。
当局に逮捕され、拷問を受けた医師は「もはや秩序はなく、外に逃れた人があえて祖国に帰りたいと思わなくさせるような条件が整っている」と述べた。
欧州の難民問題の根源は、シリア内戦がある。欧米諸国による脅しや空爆にも関わらず、アサド政権は態度を変えようとしないでいる。
シリアから出て行く難民については、アサド政権はむしろ国外脱出を奨励するかような政策を取っている。アサド政権からすれば、反政府勢力になりうるような人々を国内から追放したほうが良いとの判断があるようだ。
その結果、シリア国内で大きな人口変動が起きている。イランが背後にあるレバノンのヒズボラに支持されたアサド体制は、とくにシリアのスンニ派アラブ多数派を標的にしている。
米国はさらに、ロシアの存在がアサド政権の存在を強固なものにしていると批判している。
ダマスカスではすでに、親アサド派が居住する地域が目立って増えている。
http://www.wsj.com/articles/assad-regime-inflames-refugee-crisis-1442014327
さて、来週はいよいよ今年最大の注目点であるFOMC。多くの民間エコノミストは利上げを行わないと予想している。1ヶ月前のアンケートでは、大多数のエコノミストが9月の利上げを予測していたが、一変した。
http://www.wsj.com/articles/most-private-economists-think-fed-will-keep-interest-rates-near-zero-1442020817
もし9月に利上げに踏み切れば、資産価格はどう反応するのだろうか。今のところ9月の利上げを予想する向きは少ないが、遠からず利上げがあると見込む人が大半だ。したがって、ここではいずれ利上げが起きたときに、資産価格にどんな影響を及ぼすのか、検討してみたい。
資産クラスごとにみると、利上げの影響が一番はっきりしているのが、商品と為替だ。とくにドルは上昇し、ドル建ての資産価格は下がる。
米国への資金回帰が起き、金属や原油価格に下方圧力がかかりそうだ。
一方、新興国市場にも大きな影響を与えそうだ。新興国政府はドル建て債務への依存度を引き下げてきた。しかし、多くの企業は依然として大半をドル建てで調達したままだ。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/551c448e-5868-11e5-a28b-50226830d644.html#axzz3lKRSN5EI