英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

パリバ罰金の波紋

 雨。面白そうな記事がいくつか。
 フランスが国際取引におけるドル支配を痛烈に批判している。BNPパリバが90億ドルの罰金を受けたことに関連しての批判だ。フランスの財務大臣が国際決済におけるドル偏重を改めるよう求めた。ただ、これは一国が是正を求めたから変わるようなものでもない。一番影響が大きいのはおそらく原油取引で、ここが変われば、ドル決済が変化するかもしれない。
 BNPパリバへの罰金は、いろんな波紋を巻き起こしているようだ。パリバはEUのルールには何ら違反しておらず、米国の法令の域外適用の犠牲になったと受け止められている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/883e7912-0513-11e4-b098-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz36e0joqyK
 これは、今回の危機に伴い、労働市場に深い傷跡を残したと論評しているもの。
 ポルトガルの雑誌で働いていた通訳・翻訳家の34歳男性は、ドイツまで求職の網を伸ばしているが、2年経っても一度も職を見つけることができないでいる。
 欧州では金融市場の回復ぶりについて楽観論が広がっている。しかし、依然として1850万人もの人々が失業したままでいる。しかも、この失業者数はほとんど改善されていない。多くのエコノミストは、金融危機によって、構造的失業率が押し上げられ、失業者数はこれ以上改善しないのではないかと推測している。
 ある予測によれば、ユーロ圏15カ国の構造的失業のレベルは、8・5%から10%に上昇したとみられている。
 ILOによると、この失業の影響はとくに若い世代を厳しく直撃している。とくに厳しいのがギリシャアイルランドポルトガル、スペインなど、いわゆる南欧の国々だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b5c910ba-e29d-11e3-a829-00144feabdc0.html#axzz36e0joqyK