英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

野田インタビュー

 快晴。明日午後から雨模様のようだ。
 FT紙による野田首相インタビュー。ユーロ圏救済ファンドに資金拠出するとともに、混乱解決のために一層の努力を求めた。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/801de296-0164-11e1-ae24-00144feabdc0.html#axzz1boSNFuXf
 昨日に引き続いてイタリアの話題。公務員の抗議活動がローマ中心部で起きた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/621f81b2-0184-11e1-8e59-00144feabdc0.html#axzz1bqCWemjB
 包括合意したこのたびのギリシャ救済策についての論点整理。1300億ユーロの使い道について。このうち、300億ユーロは、50%の債権カットと新たに30年債とのスワップを強いられる債権者への担保とするために使われる。
 残る1000億ユーロは、ギリシャの銀行の資本強化と、ギリシャ政府の運営費に使われる。しかし、過去に合意された救済策と比べると、金額が膨らんでいる。なぜこんなに巨額の資金が必要なのか、疑問が残る。
 一つの理由は、ギリシャの経済停滞が予想よりひどく、赤字を埋めるためにより多くの資金が必要になっていることだ。
http://blogs.ft.com/brusselsblog/2011/10/greece-is-getting-e130bn-more-what-for/#axzz1bnu1T100
 ユーロ救済ファンドを強化するにあたり、中国に出資が求められている。中国が出資する代償として、欧州はどんな債務を負うことになるのだろうか。
 http://www.nytimes.com/2011/10/29/world/asia/europe-seeks-chinese-investment-in-euro-rescue.html?_r=1
 欧州救済ファンドへの懐疑的な見方。特にレバレッジをかける点について、疑問を呈している。また、BRICs諸国、特に中国から出資を募ることについて、きつねをめんどり小屋に呼び込むようなものだ、と批判している。
 域外から資金を呼び込むことは、信用問題を解決することにはならない。もし、ユーロ域外からの資本流入が増加すれば、貿易黒字の減少を招く。欧州は域外ではなく、欧州自身で問題を解決すべきである。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2011/10/fed-watch-waiting-waiting-waiting.html