英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

雇用統計(9月)

 三連休の初日。曇り空。
 米国の雇用統計が発表された。9月は、予想より多い10万3000人の新規雇用増となり、double-dip recessionは回避されるのではないかという見通しが出てきた。
 これまで7月は4万2000人の増、8月はゼロだった(今回のBLSでは、情報修正され、7月は12万7000人に、8月は5万7000人に修正)
 失業率は9.1%と変わらず。今年夏の債務上限問題をめぐるゴタゴタにも関わらず、雇用面ではさほどマイナス影響はなかった。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/211efc3e-f0df-11e0-aec8-00144feab49a.html#axzz1a8x0LxeV
 細かくみていくと、テレコミュニケーション部門で4・5万人の増加。プロフェッショナル&ビジネスサービスや保健、建設などで増加し、公共部門は引き続き減少している。
 失業者数は1400万人で変わらず。人種間で失業率の格差もあるが、比率はほぼ変わらず。27週間以上の長期失業者は620万人で、失業者の44.2%を占める。
 http://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm
 アトランタ連銀のマクロブログが雇用統計について分析している。前回の景気回復過程と比べ、雇用の回復ペースが鈍い、との指摘。今のペースだと、リセッション前のレベルに戻るには、2017年6月までかかるという。 http://macroblog.typepad.com/macroblog/2011/10/two-more-job-market-charts.html?
 イタリアのベルルスコーニ首相のからかわれ度合いはすごい。外交的にも首相の孤立ぶりが際立ち、ソブリン危機のさなかで問題視されているようだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8d9c19f0-f0c6-11e0-aec8-00144feab49a.html#axzz1a8x0LxeV
 750億ポンドの英国債を追加購入するBOEのQE2について。これを受けて、株価は上昇。いったん金利と為替は下落したが、金曜日には英ポンドはドルやユーロに対して上昇した。金利も米国の雇用統計が良かったことを受けて上昇している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/43e34a42-f0d3-11e0-aec8-00144feab49a.html#axzz1a8x0LxeV