英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ETFの暗黒

 今日も快晴。近くの小学校では、朝早くから大人たちがサッカーに興じている。
 日経朝刊は、税調に関する分析記事が良かった。法人増税の原資がどう捻出されたか、理路整然と説明している。文化面の梯氏のコラムも印象に残る。
 UBS不正取引についてのジリアン・テット氏のコラム。5月に警告よりずっと早いペースで、ETFに関するスキャンダルが出てきた。こうしたことが起きる原因は、不透明さや複雑さ、そして、ナイーブな革新への情熱が複合していることだと指摘している。
 ETFはCDOと同様、高い手数料を支払わずして、複数のアセットクラスへの投資を分散させる、すばらしいアイデアであり、銀行は顧客に対して「安全投資」だと言って売り込んでいた。
 初期のETFは野暮ったいものだったが、最近は洗練されて、デリバティブを組み込んだシンセティックETFなるものも登場している。
 悪いことに、銀行内で潜在的利益相反も起きている。顧客にETFを販売すると同時に、銀行自身がヘッジの担い手になっている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/11d2679a-dfb7-11e0-b1db-00144feabdc0.html#axzz1YCFYG3WT
 今回のスキャンダルは、UBSの経営を直撃している。世界有数の金融機関におけるマネジメント能力や規制当局の責任も浮上している。
 容疑者がどのような特定の取引を行うことができたのか、また、どのようにしてこれほどの巨額損失を監督部門に知られることなく遂行できたのか、疑問点も残る。 http://online.wsj.com/article/SB10001424053111904060604576571931690088522.html?mod=WSJ_hp_us_mostpop_read
 欧州最新動向。ほとんど進展はない。ギリシャ首相の訪米も中止になった。
 http://www.calculatedriskblog.com/2011/09/europe-update-little-progress.html 
 今週の注目は何と言っても、2日間に延長されたFOMC。