英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米地方政府の債務危機

 曇り。昨日は朝方涼しかったが、日中は暑いのなんの。

 FT電子版トップはBPの話。原油流出事故をめぐり、BP絡みの報道は途切れることがない。
 時間がないので、マーケット欄の記事から1本。
 http://www.ft.com/cms/s/0/fb933f08-885b-11df-aade-00144feabdc0.html
 ユーロ圏のソブリン危機同様、米国の地方政府のデフォルト危機が高まっており、投資家が懸念している、という内容。ユーロ危機が米国の地方政府の財政にまで影響している格好だ。
 今下期はユーロから米国に、投資家の関心が移るという予測もある。具体的にはカリフォルニア、ミシガン、イリノイ、ニューヨークの名前を挙げている。地方債市場のスプレッドはワイドニング化しそうだ。
 米地方政府の財政赤字は2011年(今年の7月1日から始まる財政年度)に890億ドルの見通し。この赤字額は2008年には3000億ドルあったというから、改善といえば改善と言える。
 米国の地方政府は、デフォルトや破綻がありうる。その場合、連邦政府のサポートが期待されることになる。米国債に対する地方債のスプレッドは、5月の161ベーシスから上昇し、現在は228ベーシスになっているという。