英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ル・ペンの勝利

 晴れ。
 フランスの地方選挙が行われ、ル・ペン党首率いる国民戦線が歴史的な勝利をおさめた。事態は悪いほうへ、悪いほうへ、そして、政治がどんどん劣化していく。
 得票率は30パーセントを超えている。伝統的な既存政党に大きな打撃を与えた。
 11月13日に起きたテロ攻撃が大きな影響を与えているのは間違いない。ル・ペン党首は、「FNはフランスの第一党に躍り出た」と勝利宣言した。
 2017年の大統領選挙に、ル・ペン党首は出馬を表明している。
 過去2年間、有権者たちは経済成長の弱弱しさと失業率の高さ、それに最近のテロ攻撃などを受け、既存政党に飽き飽きしていた。
 あるフランス政治を専門にする教授は、「今回の結果はショックだが、驚きではない」と述べた。
 ル・ペン党首が何よりも望んでいるのは、彼女の政党が中規模都市の政治を担えることを示すことだ。その意味で、数百万人の人口をもつ地域でうまく政権を担えるのかがテストになる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/00371ad4-9c1a-11e5-b45d-4812f209f861.html#axzz3tWduhgXc
 Gavyn Daviesより。
 先週のECB理事会の終了後、マーケットの反応は劇的だった。とくにユーロドル市場は4・5パーセント動いた。2009年以来の大きな変動だった。株式や債券も大きく下落した。
 ドラギ総裁はこのマーケットの激しい反応に思いをいたすべきだ。というのも、その翌日のニューヨークで行われた彼の講演は、会見とはまったく異なった調子だったからだ。
 彼はニューヨークにおいては、量的緩和の新パッケージをアップグレードさせると述べた。そして、効果が現れるまでQEを無制限に続けると約束した。
 多くの投資家はドラギ総裁を非難している。いかにもミスリーディングなフォワドガイダンスだからだ。
 そうすると、こんな疑問が持ち上がる。どのドラギ総裁が本物なのか。彼は事態をコントロールできているのだろうか。
 http://blogs.ft.com/gavyndavies/2015/12/06/the-real-mario-draghi-eventually-stands-up/