曇り。
リセッションへの懸念が浮上し、欧州の社債市場で状況悪化の懸念が出ている。S&Pは見通しはよくないと警告している。
欧州社債のうち、400億ユーロが破綻寸前のレベルで取引されている。どれほど経済見通しが悪化するかにより、債務返済の能力が測られることになる。
ユーロ建て社債で警告が出ている数が増えている。2021年末時点で60億ユーロに及ぶ。ディストレス債券と呼ばれる不良社債のストックは5月から6月にかけて倍増した。中央銀行による利上げが経済をリセッションに導く可能性が高いからだ。投資家はインフレが企業の資金コストを上昇させるとみて、社債市場から逃げ出している。
クレジット市場は急速にリセッションの価格づけに動き出していると、JPモルガンのアナリストはいう。
S&Pグローバルのレポートもこうした注意深いセンチメントを裏付けている。S&Pのレポートは、クレジットの質が悪化する見通しであると述べている。
https://www.ft.com/content/e22da34a-8fe2-4a06-9947-54cbeef54e99
市場はさらに悪化する可能性がある。今年の上半期は驚きのニュースに満ちていた。インフレが上昇し、仮想通貨市場も暴発した。今年後半、さらなるショックに備える必要がある。
仮想通貨は破綻のドミノが起きつつある。デジタル資産のエコシステムが混乱に見舞われ、ここ数週間その動きが増大しつつある。仮想通貨の損失はバランスシートの穴を広げ、企業は破綻に追い込まれつつある。