英字紙ウォッチング

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加速する運用業界の再編

 晴れ。

 ゴールドマンサックスアセットマネジメントとドイツのDWSは、オランダのNNグループを買収する準備に入っている。業界の再編の勢いが増している。

 オランダの保険会社であるNnグループは4月、NNインベストメントパートナーズを売却する検討をしていると発表した。同社は3000億ユーロの運用資産額がある。

 買収価格は14億ユーロになると見込まれている。NNグループの一部門の売却については、UBSやジャナス・ヘンダーソン、プルデンシャルなどが興味を示していた。

 投資マネージメント業界は、M&Aが加速している。コストが上昇し、手数料が減少する傾向にあるからだ。その一方でパッシブ投資やプライベート資産、ESGなどのような手法が急成長している。販売チャネルも新しいものがどんどん登場している。

 伝統的なアクティブマネージャーではこの競争環境では生き残れないようだ。成長するには複雑で、利益をあげるビジネスにすることも非常に困難であるという。それは特に、差別化の難しい、平凡な商品だけを売っている場合に当てはまる。

 ドイツ銀行傘下のDWSは先月、株主に対し、マネージャー業界の再編が進む中でアクティブなプレーヤーになりたいと述べた。ライバルであるアムンディに挑みたい考えている。

 一方、保険会社にとっては、長らく続く低金利とソルベンシーⅡ規制が重くのしかかっている。保険会社にとって、資産運用ビジネスは主流ビジネスではなくなっているというわけだ。

 NNグループはアクティビストのエリオットに株主リターンの改善とオペレーションの改善を求められている。

 https://www.ft.com/content/090f12ff-7f3d-4b67-8b24-4bf72c8c1e4f