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英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドラギプラン

 快晴。

 イタリアのドラギ首相は2200億ユーロに及ぶイタリア経済再生策を立案した。経済のデジタル化と高速鉄道のために、EUのコロナ復興基金の資金を使おうとしている。

 ドラギ首相は来週、2210億ドルにおよぶ復興計画を公表する。イタリア経済を抜本的に立て直すものだ。イタリア経済は第2次大戦後として最悪の景気後退に陥っている。

 グリーンエネルギーや高速鉄道投資に対する計画は、EUからコロナ復興基金の資金を引き出すことで行われる。イタリアの公的部門のデジタル化も狙っている。

 コロナ復興基金の借り手としては、イタリアとスペインが2大受益国である。今週、イタリア内閣の承認を得る予定のドラギ復興計画は、イタリア政府の予算300億ドルを含む、1915億ドルのローンと資金贈与からなる。

 https://www.ft.com/content/29d4b262-fb4a-46be-b504-6689e0eec994

 ECB内部でタカ派の意見が台頭している。コロナウイルス拡大にも関わらず、資産買い取りプログラムを縮小せよという意見である。

 昨年、コロナウイルスが欧州諸国を直撃して以降、ECB内部における保守的な政策当局者たちは超金融緩和政策と距離を置いてきた。しかし、感染がまだ拡大しつつある中で、いわゆるタカ派の担当者らが資産買い取りプログラムを縮小するよう求め始めた。

 こうしたECB内の意見対立はユーロ圏の債券市場を不安定にしかねず、木曜日の政策委員会で議論がされそうだ。

 https://www.ft.com/content/c587dd18-29d4-4ad4-9362-6b7ab94ba2dd