英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

スエズ運河のタンカー座礁

 曇り。

 スエズ運河で大型タンカーが座礁した。運河の通行が妨げられたままで、国際的な貿易物流への影響が懸念されている。

 座礁について、懸命の作業が続けられている。座礁したのは、世界最大のコンテナ運搬船の1つである。高さにして、エンパイアステートビルに相当する長さを持つエバー・ギブンである。タグボートがコンテナ船を係留し、座礁から引き出そうと努力を続けている。

 https://www.ft.com/content/eec9f3a6-2817-45f5-b007-a290f3e530c6

 FRBのパウエル議長。米国経済の明るい見通しに市場が秩序正しく調整を続けていることを見守っていると述べた。長期金利が経済回復を阻害するリスクを退けた。

 議長は上院の銀行委員会の証言に立った。長期の国債金利は今年初めから上昇している。ベンチマークとなる10年国債金利は1月に0.9%前後で推移していたが、足元は1.63%まで上昇している。

 しかし、先週、14カ月ぶりの水準である1.75%をつけた後、市場は安定している。

 Fed幹部は市場の推移を慎重にモニタリングしていると述べる。しかし、金利の上昇が急速かつ大きい場合、中央銀行による介入の可能性があると警告した。

 パウエル議長によると、現在の金利上昇は経済の回復にともなったものである、と評価されている。

 ここ数日間の国債入札が穏当な内容だったことも、この見方を後押ししている。水曜日に財務省は610億ドルの5年国債の入札を行った。金利は0.85%だった。木曜日には7年債の入札620億ドルを控えている。この入札について、投資家は注意深くウォッチしている。

 しかし、上院の共和党議員らは、パウエル議長の姿勢に懐疑的である。インフレが起きたときに、Fedはいわゆる「ビハインド・ザ・カーブ」になるのではないかと懸念している。これに対し、パウエル議長は、インフレになるとしても、それは一時的なものだとみている、と述べた。

 公聴会にはイエレン財務長官も出席した。公聴会でイエレン氏は、最近認められた財政出動により、米国経済は来年にも完全雇用に復帰する可能性があると述べた。

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