英字紙ウォッチング

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米株は高値更新で2020年を終了

 晴れ。

 結局、米国株は記録的な高値で終えた。年初来の水準と比べて16パーセント上昇した。これは過去の平均的な上昇率と比べても高い。ウォールストリートの弱気市場を、テクノロジーセクターが中心となってけん引した。

 GAFAがけん引するNasdaq指数はなんと44%の上昇。これは2009年以来、もっとも高い上昇率である。仕事や消費者の支出がオンラインに移行したことを受けたものだ。

 S&P500指数は16.3%の上昇となった。過去10年間の平均は11.8%の上昇率であり、これを上回った。

 一方、国債市場は穏やかだった。10年国債の利回りは0.91%まで沈んだ。コロナウイルス前は2%に近づこうとしていた。しかし、Fed政策金利を引き下げ、数兆ドルもの資金を金融システムを守るために市場に供給した。

 安全資産の利回りが非常に低い水準に低下した結果、投資家はキャッシュフローが急成長している企業により資金を投じるようになっている。たとえば、ズーム。同社の株価は400%近く上昇した。半導体AMDの株価は2020年に倍増した。

 また、アップルの時価総額は上場企業として初めて2兆㌦を超えた。2020年の上昇率は81%に及んだ。

 個人投資家機関投資家双方に好まれた銘柄もある。電気自動車メーカーのテスラだ。

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