英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

白人至上主義について

 全米で、白人至上主義を反省する言説があふれ出している。

 NFLの元クオーターバック、Kaepernick氏は白人至上主義による祝福は受けない、と述べた。ハリウッドでは一世紀にわたり、白人至上主義の海の中にどっぷりつかっていた、という告白が飛び出した。

 ニューヨークのもっとも尊敬されている美術館MMAでは、今年の夏、白人至上主義に基づいて運営されていたとディレクターが認めた。

 ロスアンジェルスでは編集局幹部が2週間前に白人至上主義に深く根付いた運営を80年間していたと謝罪した。

 ここしばらく、白人至上主義という2つの単語が力を持ち始めている。10年前よりも明らかにこの単語が使われる頻度が増え、しかもその意味する中身も広がっている。10年前であれば、白人至上主義とはKKKルイジアナの新ナチ主義の政治家であるデューク氏らを指す言葉であった。しかし、今や文化から一連の主題、不動産の貸し出し方針まですべてを包含する言葉になっている。大学の試験成績の決定法、栄養不足の貧困層向けの授業プログラム、警察の逮捕方針などについてまでも含む。

 しかし、同時にこの言葉の意味する内容は論争含みでもある。アメリカという国が奴隷制をもとに建国された歴史と文化を指すものであるという言説が一つ存在する。アメリカ人の生活の多くの面を人種中立的に検証した場合、白人至上主義がその基礎に存在することを見つけることができる。

 白人至上主義はアメリカ政治の中核に存在しているという。

 https://www.economist.com/leaders/2020/10/17/how-to-judge-president-trumps-economic-record