英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ゾンビ企業をどうするか

 晴れ。

 ゾンビ企業をどうするか。ケアなく、コロナ危機の間にとられた政策により、出ていくべき企業が存続し続ける、と警告する。

 何年にもわたり、エコノミストらは先進国の政府や中央銀行ゾンビ企業を誤って生き永らえさせてきた、と主張してきた。確かに企業経営の世界において、いったん赤字企業を生きながら死んでいるグレー状態の企業の状態に置くのは、イノベーションやダイナミズムを失わせる、と言えるかもしれない。

 しかし、現在の議論は新しい重要性を帯びている。コロナ危機により、政府は多くの存続価値のない企業を生き延びさせている。こうした企業をそのまま生きさせるのは、長い目でみた経済成長と回復にとって死活的に重要である。

 1990年代の日本の失われた10年にとって、中心的な課題は限界的に利益を得ている企業群だった。損失を認識したくない銀行は健全でない借り手に信用を供与し続けた。その時以来、先進国の世界はよりゾンビ化した、と言える。

 BISによると、先進国経済の上場企業のうち、PBRが1倍割れの企業の割合は、1980年代の4%から、2017年は15%に上昇した。

 https://www.economist.com/leaders/2020/09/26/what-to-do-about-zombie-firms