雨。
ワイアーカード問題。フランクフルトの金融当局はなぜ、ワイアーカードについてこれほど長く盲目状態だったのか。
過去2年以上にわたり、ワイアーカードはローラーコースター状態だった。少なくとも、多くのドイツの新聞で幅広くメタファーとして使われた。良いニュースはこのフィンテック企業グループの株価を押し上げた。悪いニュースはその逆。しかし、先週のニュースはこうした状態を突然ストップさせた。
監査人らが19億ドルがワイアーカードの口座から行方不明になっていると指摘したのだ。
この会社の大部分の収入や利益が実は存在していなかったことを示唆するレポートをまじめに受け止めていなかったのだが、ワイアーカードというローラーコースターに乗っていた多くの人々は、突然シートベルトをしていなかったことに気づいた。
ドイツ銀行系のDWSなどのファンドマネジャーらは、保有するワイアーカード株の価値を注視している。多くの小規模投資家は、沈黙を続けたままだ。そして、ドイツの報道機関は強い言葉でワイアーカードを攻め立て始めた。
このケースは、フランクフルトの金融界に不安にさせるような疑問符を突き付けた。なぜこれほど多くの金融機関がFTの2年前の報告を考慮に入れなかったのか。
https://www.ft.com/content/f04793df-43a2-4d69-a39f-e04dac36ce8e