英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

手作り感満載の社債市場

 自宅勤務を強いられたバンカーらは、会社の快適さを求めている。

 例に挙げられているのは、ピザハットやケンタッキーを傘下におさめるYumブランドの債券売り出しだ。6億ドルのディールだが、高格付けの米国企業の債券売り出しとして注目されている。それは、投資家や投資銀行、企業の財務担当者らがすべて、自宅で作業を行ったからだ。

 このようなバンカーの体験は、世界中の投資銀行家らが共通して体験している事象だ。世界中の政府や企業がコロナウイルスと戦うために資金を必要としており、そのために大量の債券が発行されようとしている。

 電子取引が発達しているにも関わらず、社債市場は株式市場とは違って、手作り感が漂う。

 ここ数週間でベルギーやイスラエルポルトガルの大規模な債券発行をアレンジしたバークレイズの担当者も同様の感想を漏らす。ロンドンの自宅にいて、いかに大規模な取引を円滑に取りまとめるか、問題になる。

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