ETFの変調 - 英字紙ウォッチング

　晴れ。

　バンガードが発行する550億ドルの債券ETFが、大きな基準価格低下に見舞われている。価格と純資産価値との乖離が大きくなり、その差は6.2％ディスカウントされた状態になっている。

　アメリカの債券市場は極端にボラティリティの激しい市場になっている。コロナウイルスの拡大が価格の変動を招いているからだ。

　バンガードの発行するいわゆるBNDとされるETFも大きな価格低下にさらされている。

　米国の社債市場も変動に見舞われている。エクソンモービルやペプシコ、ベライゾンなどが通常よりも高い金利で社債を発行している。

　世界中の企業が過去2週間、自身のバランスシートを固めるべく動き始めている。銀行から新しいローンを借り入れ、現金を積み増している。

　火曜日には社債市場も雪解けが始まった。より格付けの高い企業が、金利が上昇しているのに社債発行に動きだしているのだ。

　リスクの高い企業は依然として市場から締め出されている。