Fed緊急利下げ - 英字紙ウォッチング

　晴れ。

　Fedが緊急利下げを敢行した。ゼロ金利の導入である。

　Fedはマーケットが開く前の日曜日、政策金利をゼロにすることを決めた。そして、ほかの中央銀行と協調してコロナウイルス拡大に伴う経済落ち込みに備える構えを見せた。

　過去3週間、世界株価は大きく落ち込み、米国の国債市場は機能不全に陥っている。Fedは金融危機以来の道具を使ってテコ入れを図る。

　Fedはいきなり政策金利を1％下げて、ゼロにした。同時に、幅広く金融市場を下支えする措置も打ち出した。追加的に7000億ドルの資産買い入れを行い、買い戻しオペの拡大、ドルスワップの拡大、市中銀行に対する融資枠拡大を打ち出した。

　Fedは日曜日に出した声明文の中で、あらゆる範囲の道具を使う準備があると述べた。

　こうした動きは、ここ数週間、金融危機以来の株価の変動を受けたものだ。コロナウイルスの拡大によって、世界的な景気後退に陥るのではないかとの懸念だ。

　投資家は特に、先週の米国債市場が示したマーケットのひっ迫の兆候を気にしている。株価が下落したのにも関わらず、国債市場も弱含んだからだ。このことは、ファンドマネジャーにとっては、資金を回避する先が存在しないことを意味している。

　世界で国債に次いで流動性の高いMBS市場も、同時に不調だった。

　日曜日にFedは、国債保有を少なくとも5000億ドル増やし、ABSを2000億ドル増やすと発表した。