英字紙ウォッチング

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中国は経済活動を再開できるか

 曇り。

 中国はコロナウイルスの大流行にも関わらず、経済活動を再開しようとしている。多くの企業が感染症の流行が広がる恐れの中、活動再開を遅らせようとしている。

 月曜日になっても、多くの中国企業はまだ閉鎖したままでいる。中国政府は世界第2位の経済活動を再開しようとしているにも関わらずだ。

 中国政府は航空機のような、国にとって重大な産業について、活動をできるだけ早期に再開させるよう促している。そして、大半の地方政府において、春節を10日間延期した後、地方企業を月曜日に再開させるべく求めている。

 北京や上海をはじめとした多くの都市では、自宅から出て人々に働くことを再開するよう促している。しかし、アリババのような大企業では休暇時期を2月16日かそれ以降まで延期している。アップルのアイフォンを製造している鴻海も工場の操業再開を延期している。

 中国北東部の都市では、休暇をもう2週間とるよう求められている。

 中国におけるコロナウイルスの死者は週末に815人まで増えた。すでに774人が死亡したSARSを超えている。

 このウイルスは世界経済に衝撃波をもたらしている。金融市場を揺るがし、サプライチェーンが断絶の危機にある。フィアットクライスラーは先週、欧州における生産を停止せざるを得ないかもしれないと警告した。中国からいくつかの部品が供給されない恐れがあるためだ。一方、銅や原油、ガス価格は下落している。

 ウイルスの流行により、中国政府が今年計画していた6%の経済成長を達成できない恐れも出てきた。中国がアメリカから購入している製品や商品も減少するかもしれない。

 https://www.ft.com/content/87eb4f62-4b3f-11ea-95a0-43d18ec715f5