英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

サンダース抜け出す

 雨。

 アメリカの大統領選。民主党候補者レースでは、サンダース氏がとうとう抜け出したようだ。ニューヨークタイムズより。

 サンダース氏はリベラル層の手堅い支持を受けているが、アイオワ州の多くの有権者は、意思決定を変えるかもしれないと主張している。

 サンダース上院議員は、アイオワ州における民主党選挙まであと1週間余りとなった段階でリードを広げている。リベラル勢力からの支持のほか、民主党のほかの候補者が穏健な立場をとっていることで、有権者の支持が分断されていることのメリットも請けている。

 サンダース議員は昨年10月の世論調査以来、6%ポイント支持率が増えた。アイオワ州では25パーセントの支持率で現在走っており、競合であるピート・ブティジェッジ氏やバイデン氏をリードしている。バイデン氏の支持率は17%、ブティジェッジ氏は18%だ。

 サンダース氏が浮上した代わりに、ライバルである急進派、エリザベス・ウォーレン氏の支持が落ちた。彼女の支持率は昨年10月に22%に達していたが、今回の調査では15%となった。

 民主党でトップに立つ候補者はころころ変わるのは、予備選挙の不安定な性格を反映している。民主党を支持する有権者としては、どの候補者がトランプ大統領を倒すことができるかを考えるからだ。自身民主社会主義者と称するサンダース氏の支持率浮上にも関わらず、世論調査が示すのは、中道派を合わせると、依然として多数派である事実だ。

 合計すると55%の有権者が多くの民主党員よりも穏健であるトップ候補を選好している。そして、多くの民主党員よりもリベラルな候補を望むのは38%しかいない。 

 二回目のホワイトハウスへの挑戦となるサンダース氏は、ほかの候補者の支持が上がったり下がったりしている中、まさに最適のタイミングで支持率がピークを迎えようとしている。

 4年前にヒラリー・クリントン氏に敗北した、サンダース氏のアイオワ州における勝利は、78歳の候補者の驚くべき復活を示している。サンダース氏は10月に心臓発作に見舞われ、候補者レースからの脱退も取りざたされた。同時に、民主党の主流派からすれば、サンダース氏の勝利は深い警戒心を呼び起こしている。

 もしアイオワで勝利し、同様にニューハンプシャーでも勝利すれば、彼の勢いを止めることはできないだろう。

 https://www.nytimes.com/2020/01/25/us/politics/democratic-iowa-poll-sanders.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage