曇り。
米海軍が横暴極めるトランプ大統領に反旗を翻した。トランプ氏によって進められるSEALsのギャラハー氏更迭が中止されなければ、軍幹部が辞任すると脅している。
海軍トップとSEALsを率いる将軍らが、辞任騒ぎを起こしている。戦時犯罪の容疑でコマンド部隊のトップを更迭する計画を中止しなければ、辞任するというのだ。
トランプ氏に対する高官レベルでの反対は、特別の展開をたどっている。米軍において大統領との関係がこうした事態に陥るのは歴史上珍しい。
海軍長官のスペンサー氏は、辞めると脅したことはないと後になって否定した。しかし、トランプ氏の追tt-あの発言は公式命令だと考えていないとして、ギャラハー氏に対する懲罰計画を進めると述べた。
トランプ氏が最大の支持者の一人であるというギャラハー氏は、民間人を銃撃し、捕虜となったISの戦闘員をナイフで殺害したとして、罪に問われている。さらに、こうした行為を報告しようとしたSEALs隊員らを殺すと脅したという。軍事裁判では無罪評決がくだっている。
しかし、海軍は最終的にギャラハー氏を降格させた。訴追により、軍隊に対する信頼を貶めた、との理由からである。ギャラハー氏の行為について、10代の捕虜の死体が写った写真が投稿された。
それに対し、トランプ氏は海軍幹部に対し、怒りをぶつけ、この降格処分を取り消した。しかし、海軍は当初の計画通りギャラハー氏を更迭することを決めた。
論点の一つは、トランプ氏のツイッターが大統領の公式な命令であるのか否か、という点だ。もしツイートが公式命令だとすると、巨大な結果をもたらす、とエスパー国防長官らは述べた。
エスパー氏らはトランプ氏の説得にかかっているが、大統領が従うかどうかは不透明である。
トランプ氏の今回の行動は、再選が難しくなり、弾劾調査が進むなかで、軍の指揮者としての彼の役割にハイライトを当てようという努力の中から生まれたもののようだ。