英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

世界がアメリカを頼れなくなったときに

 晴れ。

 世界が米国を頼れなくなった時に、何が起きるか。カシミールからウクライナまで、いくつかの発火点となる地域の不安定性に注目が集まる。

 冷戦以降、アメリカの安全保障関係者にとっての注目のことばは、信頼性だった。アメリカが世界の警察官としてその地位を維持するなら、国際的な約束もはっきりし、信用できるものになるというものだ。

 そして、それ以下の状態であれば、アメリカの同盟国のみならず、敵対国も困惑することになる。混乱は誤解を生み、紛争のリスクを高めてしまう。

 この予想は現実のものになりつつある。トランプ大統領に主導された予期できぬ米国の外交政策が背景にある。同盟国を侮辱し、独裁者をほめたたえ、近しいアドバイザーを使い済のティッシュのように捨て去る。

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