ポルトガルが、税金の安さと反ポピュリスト的な姿勢から、外国人を引き寄せているという。海外の移住者にとって天国のような国のようだ。
ブラジルのビジネスマンは、サンパウロで何度も強盗に遭ったり、殺されそうになった思いをしている。しかし、ポルトガルではそんな思いをすることもないと話す。
ポルトガルの犯罪率はEUの中では最低だ。それが数万人もの移住者をブラジルから引き寄せている。ちなみに、ブラジルの殺人率は世界でもっとも高い。
ますます政治上の争いの絶えない時代にあって、社会的に平穏なポルトガルの存在はビジネスにとっても有利に働いている。ポルトガルは、アイスランド、ニュージーランドに続いて、3番目に平和な国とランク付けされている。
ポルトガルは出生率が低く、人口が減少し続けており、移民を必要としている。潜在的な海外投資家を引き付けるために、ポルトガルはスキルのある熟練労働者に税制上の優遇を与えている。そして、EU以外の国の市民が50万ユーロ以上の不動産を購入するか、十分な職を創出すれば、ゴールデンビザを与える。
一方、グリーンフィールドの直接投資は2018年で30億ユーロにのぼる。
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