英字紙ウォッチング

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ウィワーク創業者の税務対策

 晴れ。

 オフィスプロバイダーのウィワークが、上場を前に複雑な企業構造に組織を変更した。創業者であるアダム・ノイマン氏や初期の投資家に税務上のメリットを与えることが狙いの一つだ。

 新しい措置は、Up-Cと呼ばれる仕組みで、ここ10年ほどで広まったやり方だ。1カ月前に会社組織をLLCに変更した。上場で投資家が購入するのはLLCを保有する持ち株会社株であり、利益はLLCと持ち株会社に分配される。

 そして、ノイマン氏は持ち株会社過半数の議決権を保有するが、経済的利益を保持するのは傘下のLLCの分だ。

 その結果、ノイマン氏らは個人所得税の税率で株式から得た利益の税金を支払う。しかし、一般投資家は、いわゆるダブルダックスと呼ばれる米国の所得税と配当課税の両方を支払う。

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