英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

6月にも利下げ?

 曇り。

 Fedは6月にも利下げするかどうか、議論を始める。熟慮を要する難しい決断を迫られる。

 1か月前、パウウェル議長は、今年の夏にも利下げがあるのではないかという観測を退けたばかりだった。しかし今や、Fedの幹部らは経済の見通しがその当時よりも悪化し、貿易戦争の激化に直面し、利下げの可能性も視野に入っている。それは6月18日19日の会合でなくとも、7月以降の利下げが視野に入っている。

 問題の一つは、何をきっかけにして利下げに踏み切るかだ。そして、そうした決断をするために、どの程度の追加情報が必要となるか。今週、公的に情報発信を控える、いわゆるブラックアウト期間に入る。

 先物市場のトレーダーらは、6月会合での利下げの可能性について、20%の確率であるとみる。そして、7月末の記号での利下げ可能性は70%に上昇している。

 シカゴの金融政策をめぐるカンファレンスにおいて、Fed幹部らはスピーチやインタビューに応じている。そして、従来よりも経済の減速ぶりに注意を払っていると述べている。

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、政策当局者が直面している変わりやすい状況を強調した。来年にかけて、経済がどのように動いていくのか、不確実性が高まっていると述べた。

 クラリダ副議長やブレイナード理事にあわせるようにして、パウウェル議長も貿易関連のリスクに注意を払っていると述べた。そのわずか2週間ほど前までは、金利を上にも下にも動かす強い理由は見当たらない、としていた。

 https://www.wsj.com/articles/fed-faces-challenging-rate-decision-at-june-meeting-11559833762?mod=hp_lead_pos1