Fedのバランスシートは依然としてなぜこれほど大きなままなのか。
Fedのバランスシートは2008年から2009年の金融危機以前よりもずっと大きい。経済活動がより大きくなり、通貨の需要が増していることがその一因だ。Fedが現在の金融政策を実行すれば、こうしたバランスシートは維持される必要がある。
サマーズ。Fedとしてはゆっくり動きたい誘惑にかられるが、それは深刻な過ちになるだろうと。
Duy教授。
パウウェル議長はオープニングリマークを行った。そして、マーケットはその中のこのくだりが意味するところについて、あれこれ話題にした。
パウウェル議長はこう述べている。
私がまず最初に言いたいのは、貿易交渉やそのほかのことについての最近の展開についてだ。これらの問題がどのように、いつ解決されるのかわからない。これらの出来事が米国の経済見通しにどのようなインプリケーションを与えるのか、注意深くモニターしている。そしていつものように、我々は経済の拡大を維持するために適切に行動するだろう。本日の私のコメントは、この会議のように、長期の問題に焦点を当てたい。
Duy教授としては、このパラグラフはシグナルを送っていると読むが、ではどんな種類のシグナルなのだろうか。
まずは利下げのメッセージを送ったとの説。Duy教授はそう思わない、と解釈する。FOMC内部のコンセンサスとして、利下げはまだ時期尚早であろう。その代わりに、Fedとしては、必要な時にいつでも政策を調整する準備があると伝えたかったというものだ。クラリダ副議長がこのあたりをインタビューで明快に述べている。
パウウェル議長とクラリダ副議長が伝えるのは、Fedは政策をシステマチックに進めているという事実である。もし関税がFedがこのままだと政策目標を達成できないと信じるほど、経済見通しを脅かすようであれば、政策担当者としてはそれに応じて対応する。
https://blogs.uoregon.edu/timduyfedwatch/2019/06/04/powell-tells-us-what-we-should-already-know/