パウウェル議長が議会証言を行った。Fedは金利を徐々に引き上げ続けると述べた。議長の米国経済に対する評価は上向きなものだが、今後の政策変更の可能性もにじませた。
パウウェル議長は今後金利を上げ続けることの正当性を強調した。しかし、将来政策を変更することにもオープンなスタンスで臨むとした。貿易に関する緊張が高まるリスクにも言及した。
貿易問題に関する多くの質問に対し、Fedの所管外であるという理由から、質問をかわす場面が目立った。
気にかかるのは「今のところは」というパウウェル議長の発言である。これは新しい言葉で、政策決定が自動運転のように決まっているわけではないことを強調している。さらに、利上げがいわゆる中立金利まで自動的に引き上げられていく道筋を示しているのではないことを示している。
Fedは6月に利上げに踏み切り、政策金利は1・75から2%の間となっている。今年2回目の利上げとなる。大半の幹部は、今年少なくとも4回の利上げがあると示唆している。
https://www.wsj.com/articles/powell-says-fed-should-keep-gradually-raising-interest-rates-1531836002