英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

トランプ景気の落とし穴

 トランプ政権による経済刺激策によって、次の景気後退を見誤る危険性がある。
 景気後退が起きようとしているときに、エコノミストはそれらを予想することに往々にして失敗する。減税や財政刺激策、低金利によって、経済が永遠に拡張すると人々を思い込ませてしまう。そして、いずれ景気後退の時期がやってくることを忘れ去らせる。1854年以降、米国は33回の景気後退を経験してきた。前の景気後退からすでに105か月経過している。
 もし今から16か月、景気拡大が続けば、新記録である。しかし、景気後退がくるときはいつでも、そのタイミングはエコノミストのほとんどを驚かせがちである。
 https://www.nytimes.com/2018/03/23/business/trump-recession-forecast.html?partner=rss&emc=rss
 IMFブログより。危機や景気後退のもたらす経済の傷跡について。危機後は経済成長が下方屈曲する、という話。
 景気後退が起き、それが戻ると、経済成長は景気後退前のトレンドに復帰する。しかし、IMFの最新研究によると、この伝統的な見方に疑義を投げかけている。すべてのタイプの景気後退は、永遠に産出水準や経済厚生にロスを生じさせる。
 https://blogs.imf.org/2018/03/21/the-economic-scars-of-crises-and-recessions/