英字紙ウォッチング

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トランプの支持表明

 晴れ。
 トランプ大統領は何と、イランの反政府運動を支持するという。イランにおいて10年ぶりの大きなデモの波が生じ、テヘランの指導者たちを隅に追い詰めている。この機に乗じ、もしデモを鎮圧するようであれば、トランプ政権は新たな制裁をかけるべくイランへの圧力を増している。
 イランのロウハニ大統領は、イランにおいては穏健派の支持者として活動してきたが、今や若い年代の国民から変化を求める批判にさらされている。米国のトランプ大統領は、デモ参加者への支持を表明する力強い声明を月曜に発表し、この脆弱な機会に食ってかかろうとしている。
 ツイッターでは朝早く、トランプ氏はイランの人々は長年抑圧されてきた、と述べた。彼らは食料や自由を求めている、とも寄稿している。
 イランの26歳の女性もデモに参加した心情を吐露している。基本的な福祉や経済的な安定、不満や意見を表明する自由などという、他の国の人々が当然のごとく与えられている単純な物事をわれわれは奪われている、と述べた。そして、ロウハニ大統領のこの問題に対する振る舞いは非常に弱いものだ、と述べた。
 デモが始まって少なくとも12人が死亡したと伝えられている。
 米国の新たな制裁は、革命防衛隊を標的にしたものだ。
 今回の抗議活動は明確なリーダーシップを欠いたものだ。それゆえに、とくにテヘランで突然抗議活動が起きたことは驚きだった。
 抗議者の呼びかけはテレグラムという、イランで広く使われているメッセージアプリを使って広まっている。このまま続くと、体制の危機が深化する可能性が潜在的に生じる。
 抗議者の相手はロウハニ大統領よりもハメネイ指導者に向かっている。
 大統領としてロウハニ氏はイランの未来を復活させようと努力してきた。彼は2015年の核合意の先頭に立っていた。
 しかし、インフレ率と失業率は2桁台にとどまっている。メリーランド大学の6月の世論調査によると、経済は悪い方向に向かっていると半分の人々が考えていることが示された。
 https://www.wsj.com/articles/trump-backs-protesters-in-iran-1514853402