朝から冷たい雨。
金利の上昇が小規模銀行の経営を圧迫している。預金金利が上昇しているからだ。
金利上昇は銀行にとって追い風だと考えられてきた。しかし、その代わりに銀行経営を痛めつけている。FRBが利上げを開始してから3年が経ち、銀行の顧客は預金金利により高い金利を要求し始めている。とくに小規模だったり、地方の米国銀行において、その傾向は強い。
金融危機後、こうした銀行は長期の、低金利での貸し出しを増やしてきた。今やそのせいで、預金金利の支払いが増えても、貸し出しからのリターンは多くない。
苦しくなった銀行は全米のあちこちでみられる。カリフォルニアやヴァージニア、ニューヨークなどだ。
全般的に、貸出からのマージンは増えている。しかし、小規模銀行に限って言うと、その方程式は逆方向に向いている。これは大規模銀行と小規模銀行の格差拡大のあかしである。大規模銀行はモバイルアプリなど、顧客をつなぎとめるための投資を惜しまない。