英字紙ウォッチング

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難産のG20共同声明

 曇り空が広がる。

 注目のG20サミット。共同声明で合意した。米中が物別れで終わるという最悪の事態は回避できたようだ。

 困難な交渉の末、夜遅くになって、G20諸国は多国籍の貿易システムの重要性を確認する共同声明を出すことができた。米国と中国は保護主義と不公正な貿易についての文言で妥協した。

 トランプ氏と習主席は、全体の雰囲気をだめにしないよう、声明文で合意した。

 米国のこだわりは、G20の信条である、保護主義が経済にとって悪い影響を与え、世界機関が必要で有用であるという文言を外すことだ。中国も同様に不公正な貿易実践という文言を取り除くよう要求し、それぞれ妥協した。

 米国は中国の一帯一路戦略を、途上国に重い債務を負わせるプロジェクトであると非難している。

 欧州の交渉者らは、金曜日になるまで話し合いは物別れに終わるとみていた。米国のボルトン安全保障補佐官はG20サミットの声明文から離脱することを考えている、との報告を目にしていた。 

 APECでの経験を離れてみても、欧州の首脳陣はトランプ大統領による6月のカナダG7における厚かましいふるまいを経験していた。

 https://www.wsj.com/articles/g-20-finalizing-joint-statement-with-compromises-by-u-s-eu-china-1543685891?mod=hp_lead_pos4