英字紙ウォッチング

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シアーズ破綻

 米小売りのシアーズが破産した。

 20世紀の大半において、シアーズホールディングスは、米国において小売業というものを定義づけてきた。カタログ販売やデパートという形態である。しかしシアーズが月曜日に破産法を申請するまで、この偉大な会社は小さくしぼみ、病気となった。十数年前までは、ウォルマートよりも大きく、全米最大の小売業者だった。

 しかし、アマゾンの台頭や経営トップの通常とは異なる経営戦略によって、衰退していった。

 シアーズは2005年にKマートと合併し、7年にわたり赤字と数百店舗の閉鎖に苦しんできた。これを指揮したのが億万長者のCEO、エドワード・ランパート氏だ。しかし、この経営の間、300億㌦の時価総額と20万人の雇用が失われた。

 シアーズは米国における自動車文化の拡大を助ける存在だった、という指摘もある。シアーズのカタログは、アメリカ人の生活を規定した。

 https://www.wsj.com/articles/sears-once-americas-biggest-store-collapses-into-bankruptcy-1539595803?mod=hp_lead_pos6