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ハンガリー非難

 欧州議会ハンガリーを非難した。ただし、制裁措置を発動する可能性は低い。

 2010年にその座について以降、ハンガリーのオルバン首相は一貫して司法の独立や学問や報道の自由、移民やマイノリティの権利を軽視してきた。多くの人々が考えるように、こうした権利は欧州連盟の中核をなす価値である。

 しかし、9月11日の欧州議会において、オランダの代表がハンガリーのこうした振る舞いについて、このままでよいのか、と問いかけた。

 当のオルバン首相はこうした非難をものともしない姿勢を示したが、議会は3分の2以上の賛成を得てハンガリー非難を可決した。理論上、こうした決議がなれば、ハンガリーに制裁措置がかされ、投票権も停止される。しかし、制裁措置を発動するにはEUメンバー27か国の全会一致が必要となる。

 ハンガリーと並び、ポーランドも同様の状況に直面しており、全会一致の可決はありそうにない。

 https://www.economist.com/europe/2018/09/12/the-european-parliament-condemns-hungary