英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

雇用統計プレビュー

 今日の雇用統計発表を前に、恒例のプレビューである。5つの注目点。
 エコノミストらのコンセンサスは19万5000人の雇用者数の増加を見込み、失業率は4・1%で変わらぬ予想である。これ以外の注目点は?
 一つは、ハリケーンの影響である。9月には大きく雇用が落ち込み、10月は逆に大きく回復した。
 失業率は17年ぶりの低い水準となっている。しかし、4%を下回っていくかというと、おそらくそうはならない。
 2000年の以前は、失業率が4%を下回ることは1970年以降、なかった。失業率は労働市場が引き締まっているシグナルを送っており、潜在的には、FRB金利を来年に引き上げる圧力となる。
 FRBは来週、金融政策を決める会合を開くが、今年3回目となる利上げが予想されている。
 一方、賃金の上昇圧力は弱い。平均時間給は2・4%の伸びにとどまる。2016年2月以降でもっとも弱い伸び率である。
 https://blogs.wsj.com/economics/2017/12/07/5-things-to-watch-in-the-november-jobs-report-4/