英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

自由貿易の後退

 晴れ。今日も暑い。
 G20サミットについて。貿易について妥協を見出したが、気候変動問題については意見が分かれている。コミュニケでは米国とそれ以外との国との違いが反映されている。しかし、自由貿易に対する明確なコミットメントは初めて後退した。その代わりにバランスのとれた貿易を追求していくために、防衛的手段をとることの必要性を認識している。
 もう一つの前例のない動きは、気候変動に関する意見の相違である。
 トランプ氏の掲げるアメリカファーストという政策は、国際的な経済秩序において潜在的に衝突をもたらす危険性がある。一つの先導役は、鉄鋼の過剰生産能力を抑える努力である。この点、トランプ氏は米国市場を保護するため、二国間同士で適用する手段を検討している。
 フランスのマクロン大統領は2日間のサミットの期間中、公正な貿易を目指してトランプ氏などと正面からぶつかりあった。記者ブリーフにおいて、マクロン大統領は、米国の大統領による貿易に関するアプローチは明白に間違っていると表現した。
 サミット前に、ホワイトハウスWTOの見直しを発表していた。しかし、サミットでは、WTOの傘のもとでセーフガードルールを守ると再び約束した。
 https://www.wsj.com/articles/g-20-leaders-set-to-reach-compromise-on-trade-at-summit-1499513260