クルーグマン教授。
米国とドイツの間の貿易インバランスについて論じている。
トランプ氏がツイートで、ドイツと米国との間の貿易について論じている。それは非常におろかで破壊的なツイートだ。トランプ氏は二国間の貿易収支が公平性の証であると考えているが、それはまったく間違っている。ドイツの過大な貿易黒字の背後にあるものは、不十分な消費とユーロ危機後のリフレのせいだ。
しかし、ドイツは米国との間で巨額の貿易黒字を計上している。これはなぜか。デイビスとワインスタインの検証によると、標準的な説明では十分説明し切れない。
一つの不均衡の理論はマクロ経済的なものだ。投資よりも貯蓄をより多く行う国々が黒字を計上し、投資のほうが多い国が赤字を計上する。
しかしこれがすべてではない。全般的に言って、ドイツは輸入よりも輸出のほうが25％ほど多い。アメリカの輸入は50％ほど輸出よりも多い。
もう一つの説明は三角貿易だ。世界を消費国と財政規律国、原油生産国の３種類に分類したとする。
ドイツだけではなく、オランダやベルギーとの間で米国は大きな黒字を抱えている。これはロッテルダムやアントワープ経由で欧州向けに輸出されていることを意味している。
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