英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

中国格下げ

 久しぶりの雨。
 ムーディーズが中国に対する格付けを引き下げた。成長モデルが機能しなくなっていると警告している。中国政府による外資を惹きつける政策は、より複雑化しつつある。格下げは27年間で初めてのことだ。
 ムーディーズの警告は同時に、中国にはより債務の水準を引き下げ、成長率を押し上げる努力が必要であることを警告している。
 中国は長年にわたり、良好な信用格付けを享受してきた。それは外貨準備高が高水準であることと、対外債務が少なかったからだ。しかし、国内債務がここ数年で急速に積み上がっている。とくに企業セクターで顕著であり、中国の債務格付けを毀損するほどにあるとアナリストはみている。
 今後5年間の成長率は5%近傍であるとムーディーズは述べている。これは注目すべき減速ぶりである。
 ただ、この格下げは大きなショックにはならない見通しだ。中国の新たな格付けでもまだ投資適格級であり、トップレベルの格付けに近いからだ。
 https://www.wsj.com/articles/moodys-serves-warning-to-china-1495641396
 Fedの議事要旨が公表された。まもなく利上げするとのメッセージが濃厚に出ている。バランスシートの縮小についてもコンセンサスが得られているようだ。
 https://www.wsj.com/articles/fed-minutes-show-officials-at-last-meeting-expected-to-raise-rates-soon-1495649043