英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

マクロン勝利

 晴れ。さあ連休後の仕事が始まる。
 フランス大統領選挙はマクロン氏が勝利した。39歳の政治的な新人が極右候補を退けた。マクロン氏の課題はフランス経済の修復とEUを襲うナショナリズムの潮流から逃れることだ。
 64・6%の有権者マクロン氏に投票した。最初の結果予測が出て数分後に、ルペン氏は敗北宣言を出した。
 マクロン氏は、フランスの歴史上最年少の大統領となる。60年の歴史を誇る政治的プロジェクトであるEUが、39歳の大統領の手に委ねられる。
 多くのEU諸国ではほぼ10年にわたり、低成長に苦しんできた。その結果、ルペン氏のようなナショナリスト候補の台頭を許してきた。
 マクロン氏は勝利演説の中で、「私は、極右・極左政党に投票するような、フランスの分裂のことをわかっている。私は彼らのことを尊重する」と述べた。マクロン氏はEU圏の忠実な守護者であり、彼自身を欧州のナショナリストの波から守る防波堤だと位置づけている。
 大統領選の結果を受け、為替ユーロは対ドルで上昇した。
 マクロン氏は6月に行われる議会選挙において、自ら率いる政党が多数派をとることができるよう努力しなければならない。
 マクロン氏はEUの将来について、その脆弱な設計を豊かな北部と貧しい南部諸国とのバランスを回復することや、テロ攻撃の脅威や移民の管理権を回復することなどを挙げている。
 https://www.wsj.com/articles/emmanuel-macron-wins-french-presidency-1494180368
 ニューヨーク・タイムズより。「Political Novice」という言葉が踊る。幸運と技術とフランスのくらい歴史がマクロンを生んだという。
 https://www.nytimes.com/2017/05/07/world/europe/why-macron-won-france.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=a-lede-package-region®ion=top-news&WT.nav=top-news
 ワシントンにおける2つの強力な経済的権力が、今後数年間、長期金利に上昇圧力をかけることになる、という。一つはトランプ氏の税制改革、もう一つがFedの利上げだ。財政赤字が増えれば、Fedのバランスシート縮小と相まって、長期金利を押し上げる。
 2007年から09年にかけての金融危機後、米国の財政赤字は急拡大した。09年には赤字は1兆ドルを超えた。歴史上初めてのことだ。その後、赤字幅は縮小しているが、2010年から12年にかけて、赤字は1兆ドルを超え続けた。失業が増えたため、税収が落ち込んだためだ。
 大きな財政赤字の時代が続き、米国の国債の安全性に対する世界的な需要が増えた。
 さらに、Fed量的緩和政策を導入し、国債の大きな買い手となった。
 https://www.wsj.com/articles/trumps-fiscal-plans-feds-asset-unwinding-could-fuel-rate-rise-1494175037