英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

フランスハッキング疑惑

 今日も晴れ。良い天気が続く。
 今度はフランスの大統領選挙で、マクロン陣営がハッキングの被害に遭ったと訴えている。リークされた情報の中には虚偽情報も含まれているという。
 党から流出したとみられる数千ものeメールや書類が金曜日の晩に、インターネット上に投稿された。このタイミングは、大統領選の最終盤で起きた。世論調査によると、マクロン氏がルペン氏をリードしている。
 流出した書類は何ら違法な活動を示しておらず、正常な大統領選活動を示していると、マクロン陣営は主張している。
 サイバー攻撃は西側諸国の選挙における劇的な干渉を示している。米国の大統領選挙では、ロシアの活動家が民主党ヒラリー・クリントン氏の活動をハッキングしていたことが明らかになっている。
 ロシア政府にウォールストリートジャーナルが尋ねたところ、広報担当者は、モスクワの関与を疑うのは中傷である、と述べたという。
 しかし、フランス国内においては、ルペン候補に肩入れしようと、クレムリンが選挙に介入しているのではないかと噂されている。ルペン候補はロシアの外交政策に対する強い支持者であるからだ。
 3月にはルペン候補がクレムリンを訪れ、プーチン大統領がフランスの選挙に介入はしないと述べた。
 マクロン氏に対し、極右陣営が中傷しようとしているのは、カリブ海タックスヘイブンマクロン氏がペーパーカンパニーをつくっていたということだ。しかし、タックスヘイブン側ではそのような記録はない、と否定している。
 こうした投票直前の中傷はフランスの選挙法で禁じられている。
 マクロン陣営は数ヵ月前から、ロシア政府のハッカーによって、標的にされていると警告していた。フランス保安当局も脅威について高い警告を発していた。フランス首相府はなぜこうした警告にも関わらず、事態を防げなかったのか、コメントしていない。
 マクロン氏はEUを支持し、ロシアのウクライナ侵攻に対し、制裁を課すよう求めている。
 https://www.wsj.com/articles/emmanuel-macron-campaign-says-victim-of-massive-hacking-1494023410