晴れ。
下院共和党が目指しているオバマケアの改革。下院で可決され、トランプ氏にとって最初の立法的勝利となった。
可決された改革案は、今度は上院で同様の採決にかけられる。しかし、上院における可決見通しはより困難で、大幅な修正を迫られると予想されている。
下院における投票は、２１７対２１３と僅差だった。最後の最後までロビー活動と修正が行われ、ようやく成立した。共和党内からも20票の反対票が出た。
上院で共和党を束ねるのがマコネル氏で、彼にとって大きな政治的チャレンジとなる。上院で法案を通すには、２人以上の共和党議員の離反があると難しくなる。
木曜日に行われた下院の採決は、ヘルスケアシステムをめぐり、米国内で大きな意見対立があることを改めて示した。1年半後に行われる次の中間選挙において、大きな政治的争点になることは間違いない。
今回の修正によって、大半の個人が医療保険に加入し、大規模な雇い主は従業員に保険を提供しなければならないという強制はなくなる。保険に伴う税や補助金は廃止され、その代わりに税額控除が付与される。
また、低所得や障害者の米国人に対する医療保険プログラム、すなわちメディケイドに対する資金支援も減らされる。
民主党議員の多くは、共和党の改革案について、コストや米国全体の保険カバレッジに対する最新見通しを無視しているとして批判している。
ホワイトハウスにとっても、このヘルスケア改革は最優先事項だった。トランプ氏は夜になるまで、議員たちに電話をかけ続けた。
最大の抵抗勢力は、共和党内のフリーダム・コーカスというグループで30人ほどいる。プリーバス首席補佐官は、彼らは共和党を殺しかねないと批判している。
https://www.wsj.com/articles/gop-health-bill-crosses-threshold-to-pass-house-as-voting-continues-1493921905
