英字紙ウォッチング

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謙虚なFRB

 Duy教授。
 ゆっくりと利上げしていく手法がなぜ望ましいのか、理論的には説明できないとしている。
 今年、FRBは複数回の利上げを行う、とマーケット参加者は期待している。ハト派として知られるシカゴ連銀のエヴァンズ総裁ですら、2017年はもう2回の利上げが可能であると信じているほどだ。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、3回以上の利上げの可能性を否定すべきでないと述べている。
 2%のインフレ目標に達していないのに、今年末には正常化のプロセスに深く入り込んでいる。インフレそれ自体ではなく、インフレの恐れがFRBを突き動かす動機になっている。
 FRB幹部は、いまうまい具合にダンスを踊っていると考えている。あまりに引き締め過ぎると、経済を弱くしてしまう。逆に緩和しすぎると、今度はインフレをコントロールできなくしてしまう。うまい具合に踊れるのなら、今回の景気拡張局面をうまい具合に伸ばすことができるし、雇用の最大化という中長期の目標を達成できる。
 しかし、正確な政策ツールを持っていないことが、FRBに対する批判をオープンなものにし、利上げと停止のあいだでよろめかせることになっている。
 先月、イエレン議長は上院公聴会で証言した。しかし、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、しばらく待ってその後アグレッシブに動く戦略よりも、ゆっくりと利上げしている戦略のほうが良いとする理由はわからないと、と批判した。
 なぜ多くの幹部たちは、カシュカリ総裁に同調せず、ゆっくり利上げしていくほうが好ましいとしているのだろうか。それは理論的というより、実際的な理由のようだ。
 https://www.bloomberg.com/view/articles/2017-03-24/markets-are-witnessing-a-yellen-fed-at-its-humblest