英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

混迷ヘルスケア法案

 曇。
 英国のテロ事件の実行犯のプロフィールが明らかになった。英国生まれで過激主義に染まった人物だという。年齢は52歳で、これまでいかなる捜査の対象になったことがない人物だった。
 マスード容疑者以外に7人が拘束され、ロンドン襲撃事件との関連を調べている。
 https://www.wsj.com/articles/u-k-police-arrest-seven-in-response-to-attack-near-london-parliament-1490258307
 ヘルスケア法案や最高裁長官人事をめぐって、議会で緊迫したやり取りが続いている。
 まず、議会共和党はヘルスケア改革法案の投票を延期した。ギリギリの交渉と大統領による個人的なロビー活動が行われているが、多数派の支持を得るまでには至らなかった。
 全員集会での投票に持ち込もうと共和党幹部は画策したが、代わりに党内各派閥の説得に充てられた。とくに保守派や党内中間派が説得の対象になった。木曜日の採決は見送りとなり、金曜日に採決が行われる見通しになった。
 採決の遅れは下院のライアン議長とトランプ大統領の手腕に疑惑を抱かせるものになった。
 CBOの最新予測によると、最初の法案では今後10年間で3370億ドルの支出が抑制されるとの見通しだったが、修正案では1500億ドル以上の赤字を減らすことになると下方修正された。この変化の一部は、高齢者向けの税額控除を創設したためだ。
 こうした特別支出にも関わらず、CBOの予測では、法案によっても保険の対象範囲を増やす結果にはならない。2026年までに、2400万人の人々が保険対象外となる。
 https://www.wsj.com/articles/gop-lawmakers-say-no-deal-yet-on-health-bill-1490291998