英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

共和党のヘルスケア改革案

 曇。
 今週はイベントに振り回される一週間になりそうだ。投資家たちはマーケットの波乱に備えている。
 今週はFRBの会合、オランダの選挙、英国がブレグジットに向けて次のステップを踏むなど、市場を不安定にさせるイベントが待ち構えている。
 2017年に入り、グローバルな株価や商品市場は強気で推移してきた。しかし、アナリストの幾人かは、改善しつつある経済ファンダメンタルズが投資家の投資額を過大にさせ、多くの資産市場を混雑させたとみている。もし投資家を失望させるようなニュースや統計が出た場合に、同じようなポジションをとっていたトレーダーたちがリスクを減らすために売りの連鎖を行う危険性がある。
 先週は原油価格が3日連続で9%以上下げた。米国の原油在庫が歴史的高水準にあると伝えられたからだ。原油価格は2016年2月を底値に50ドル以上をつけていた。世界的に供給過剰の構造は変わっていないので、さらなる下落も予想されている。
 https://www.wsj.com/articles/investors-gird-for-busy-week-of-potential-whipsaws-1489320006
 米国の共和党のヘルスケア改革法案は、高齢者の反発を受けそうな内容だ。オバマケアを変える案は、とくに50から64歳までの米国人により高い保険料を課すことになる。
 10日に下院共和党のリーダーたちが明らかにした計画によると、50歳以上の米国人は反対にまわりそうだ。とくに中低所得のシニア層にコスト負担をかける。民主党はその批判を共和党案が高齢者に影響することに絞っている。
 これは共和党にとって問題になる。彼らは高齢の有権者の支持をより得ようと思っていたからだ。改正法のポイントの一つは、保険者に対し、若い顧客の最大5倍の保険料を高齢者から徴収することを認めることだ。オバマケアではこの率は3倍までとしていた。共和党は若い顧客の保険料を引き下げることで、彼らに保険市場に入ってきてほしいと願っていた。
 https://www.wsj.com/articles/gop-health-plan-risks-backlash-from-seniors-1489244115