英字紙ウォッチング

経済、政治記事中心に英語メディアを定点観測

中国のジレンマ

 晴れ。
 トランプ相場による落ち込みにも関わらず、新興国市場は元気である。投資家は、世界経済の成長が力強いこと、株価が相対的に割安であること、上昇している商品価格など、新興国経済の利点にフォーカスしている。
 トランプ新大統領の誕生後、投資家の多くは新興国市場は苦しむことになるだろうと予想していた。しかし、新興国市場の資産は今年に入って現在に至るまで、もっとも上昇率が高い。
 新興国市場の通貨や債券、株価は昨年11月のトランプ大統領勝利の後、急速に下落した。それは米国の金利が上昇し、ドル高や貿易障壁がマイナス材料になるからだ。
 しかし、今や多くの投資家は、最悪の事態は価格に織り込まれたとみている。 
 ただ、大きなリスクは依然として残っている。それは商品価格が再び下落し、トランプ氏が関税率を引き上げるような政策を実行することだけでない。
 https://www.wsj.com/articles/emerging-markets-stage-a-comeback-despite-worries-about-trump-trade-policy-1486479150
 中国の外貨準備高が3兆ドルを割り込んだ。6年ぶりの水準である。準備高の減少は、中国中央銀行による流動性不足を起こさないように資産バブルを封じ込める努力を一層難しいものにしている。
 中国人民銀行は火曜日、世界最大規模に積み上がった外貨準備高が2兆9980億ドルになったと発表した。この減少は、中国からの資金流出圧力が強いことを裏付けた。
 中国富裕層の間では、親戚の中で話題になるのは、どうやって海外資産にお金を移すか、だという。
 中国の為替監督当局は外貨準備高の減少をさほど重視していない。彼らは、外貨準備は十分であり、人民元を支え続けるだろうと考えている。しかし、このリリース後、中国人民元は対ドルで下落した。
 中国当局にとっては、バブルつぶしと成長というジレンマをなんとかやりくりする必要がある。中央銀行の幹部は表向き、スタンスはニュートラルだと強調している。
 ここ数ヶ月、中国経済は商品価格の上昇に伴い、民間部門の収益が増え、投資意欲が戻ってくるなど改善の兆しがみられている。しかし、鉄鋼や石炭などのセクターの過剰生産能力は依然として成長の足かせになっている。
 https://www.wsj.com/articles/chinas-foreign-exchange-reserves-drop-past-3-trillion-near-six-year-low-1486468958