英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ハードブレグジット

 英国は、いわゆる中途半端な離脱ではない、ハードブレグジットを選択した。注目のメイ首相の記者会見である。今後EU28カ国との間の交渉において政府が優先すべき12の項目を挙げた。移民流出入のコントロール権の回復を優先させた格好だ。
 メイ首相は「悪い交渉よりも、何も交渉しないことのほうが英国にとって良い」と述べた。英国は今後、競争力のある税率を設定でき、法人税におけるタックスヘブンとなることができる、と宣言した。
 世界中のトレーダーが注目した今回のメイ首相の演説だが、首相は国境のコントロール権の回復、欧州裁判所の法制に服しないこと、現状の関税同盟にはとどまらないことなどを述べた。
 Euは今後も良い友人であると述べ、妥協的なトーンも打ち出したが、演説の大半は厳しいメッセージに充てられた。
 https://www.theguardian.com/politics/2017/jan/17/prime-minister-vows-to-put-final-brexit-deal-before-parliament
 WSJより。
 http://www.wsj.com/articles/prime-minister-theresa-may-says-u-k-wont-seek-membership-of-eu-single-market-1484655569