英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ルビオの一票

 晴れ。毎日晴天が続く。
 トランプ政権の主要閣僚に対する議会の公聴会が続いている。国務長官の指名は、フロリダ出身の上院議員、マルコ・ルビオ議員の投票が鍵となる。
 共和党上院議員3人は、ティラーソン氏に対し、深い疑念の念を表明している。3人とはルビオ氏、マケイン氏、サウスカロライナ出身のグラハム議員だ。3人はティラーソン氏がロシア政府の幹部と個人的かつビジネス上、深い関係を持っていることに関心を寄せている。米国の情報機関の調べによると、クレムリンが大統領選に干渉したとのセンシティブな疑惑が持たれている折のことだからだ。
 今週、キャピトルヒルで行われる8時間にわたるヒアリングを経ても、3人の態度は決まらなかった。しかし、その中でもルビオ氏の態度が一番批判的だった。ルビオ議員は外交問題委員会に所属し、ティラーソン氏を指名するかどうか投票する権限を持っている。この委員会において、共和党は1票優位に立っている。このことは、ルビオ氏がティラーソン氏の指名にあたって決定的な役割を果たすことを意味している。
 そのルビオ氏は、自身の意図について固く口を閉ざしているが、まもなく態度を明らかにするとみられる。
 典型的なルビオ氏の問いは、プーチン氏は戦争犯罪人なのか、というものだ。シリアにおけるロシアの軍事行動は、そうした疑問を投げかけるものだ。
 http://www.wsj.com/articles/marco-rubios-vote-is-key-for-secretary-of-state-nominee-1484349577
 米国内の消費は堅調に推移している。昨年12月の小売販売は前月比0・6%増加した。景気拡大の長期化を支えている。具体的には、休日における自動車やオンラインショッピングが好調だった。経済の足取りは堅固であることをうかがわせる兆候だ。
 休日シーズンは、小売業者にとって1年を通じてもっとも重要な季節だ。2016年の後半は、株式相場のブームと賃金増加にちょうど支えられた。消費者心理も上向いている。
 http://www.wsj.com/articles/cars-gasoline-lifted-u-s-retail-sales-0-6-in-december-1484314510
 米国の大手銀行の業績も堅調である。JPモルガン、バンカメ、ウェルズファーゴの3大銀行の業績は、事前予想通りの好調さを維持している。トランプ大統領による規制緩和や経済成長も見込めて、追い風が吹いている。
 トレーディング収入は増加基調にあり、焦点は経費の動向だ。信用コストは改善し続けている。金利が上昇基調にあることも、収益を支えている。
 http://www.wsj.com/articles/trump-trading-boom-is-boon-to-big-bank-earnings-1484339675