英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

トランプ、最後の逆襲

 曇り。冴えない日曜日。
 大統領選挙の本番まであと1週間余りとなった段階で、優勢が伝えられてきたクリントン氏のスキャンダルが再燃した。FBIによるクリントン氏のeメール問題の捜査内容が明らかになり、これが選挙戦にどのように影響するのか。トランプ氏が利益を得るのは明らかで、荒れ模様の大統領選挙キャンペーンは再びひっくり返された。
 投票まではあと10日の段階で、すでに数百万の票が事前投票されている段階だった。
 民主党の大統領選挙のベテランは、クリントン氏は素早く回答すべきだし、メッセージを送るべきだと述べた。トランプ氏にとっての危険は、「クリントンを刑務所に入れろ」と繰り返すことだ。
 土曜日にコロラド州で行われた集会で、トランプ氏はこの件をもっとも暗い言葉で塗り込めた。そして、支持者とともに、「刑務所に入れろ」と繰り返した。
 この件がFBIによって公表される前、クリントン陣営は選挙の勝利をますます確信していた。世論調査ではリードを広げ、いくつかの州における事前投票で熱狂的な有権者民主党を支持していたからだ。金曜日のFBIの公表はホワイトハウスも事前に知らされていなかった。
 http://www.wsj.com/articles/presidential-campaigns-scramble-to-address-new-hillary-clinton-email-probe-1477773337
 欧州情勢について。スペインのラホイ首相が再選された。スペイン議会は土曜日、ラホイ氏を首相に再び選んだ。しかし、少数派政権であり立法を進めるには困難が伴う。
 ラホイ首相はこれまで政治的な停滞に時間を費やされている間に脇に置いていた経済的、財政的な問題に直面している。スペインがユーロ圏においてもっとも早く成長する大規模経済であることを維持できるかどうかが、危険にさらされている。
 ラホイ首相は61歳の保守派。フランコ氏が1975年に死亡して以降、最低の議会の支持によって首相の座に就いた。
 http://www.wsj.com/articles/mariano-rajoy-re-elected-prime-minister-of-spain-1477766393