英字紙ウォッチング

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仏カレーの移民キャンプ

 晴れ。随分気温が下がった。
 フランスの移民政策について。月曜日、「ジャングル」と称されるカレーの移民キャンプから、移民たちはフランス国内にあるシェルターに離散させられている。このジャングルは移民政策の失敗のシンボルとされている。
 移民たちはフランス地方にある2つのキャンプのどちらかに行くことができると選択肢が与えられている。その選択に応じ、移民たちは色分けされた毛布を与えられ、バスに乗り込んで新キャンプに向かう。
 内務大臣によると、1918人の移民がフランス中にある80のシェルターに分散して移動させられるという。最初のステップは平和裏に完了し、さらにこの作業を継続するという。しかし、残る7000人から1万人もの難民がキャンプを離れ、英国における生活と労働という目標をあきらめることができるのかは定かではない。
 このキャンプは英国の最近の抵抗の象徴となっていた。英国行きの望むフランスの移民たちは、英国の反対にあっていた。
 カレーの移民キャンプはドーバー海峡をはさんで、対岸にイングランドを望む位置にある。カレー危機を解決しようと、カレーキャンプの一部を2月に解体したが、フランス政府がキャンプの移民をどこへ再移住させるか包括的な計画を持っていなかったので、失敗に終わった。
 今年初めには、フランス政府はおよそ1500人の移民について一時的なキャンプを設けた。
 カレーにおける移民問題を解決するための主な障害は、英国にとって移民を受け入れる魅力がないことだ。
 http://www.wsj.com/articles/french-authorities-begin-clearing-jungle-migrant-camp-in-calais-1477299232
 EUとカナダの間で交渉が行われている貿易交渉について、ベルギーが反対している。しかし、欧州議会のタスク委員長は、木曜日にカナダのトルドー首相と会談し、調印に臨む方針だ。調印延期の可能性は低いが、今回の反対はEUにおいて野心的な経済合意を達成することの難しさを印象づけた。
 http://www.wsj.com/articles/belgium-wont-support-trade-deal-with-canada-1477316497