英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

宰相メルケル

 晴れ。
 バークシャー・ハザウェイのバフェット氏。ポーランドを拠点とする航空企業Precision Castpartsを324億ドルの現金で買収することを決めた。買収資金のう230億ドルは手元現金で、残りは借り入れでまかなう。
 同社にCEOにバフェット氏はすっかりほれ込んだようだ。
 http://www.wsj.com/articles/in-precision-castparts-deal-warren-buffett-finds-his-type-of-ceo-1439243049
 これはなかなか興味深い記事。
 ドイツのメルケル首相の人気が高まり、連立与党のSPDが苦慮しているのだという。次回2017年の総選挙で与党のCDUなど、保守党から過半数奪回は難しい情勢だ。
 メルケル首相は在任10年となる。それだけの長期政権にも関わらず、彼女をしのぐライバルは党内外に登場していない。戦後の首相としては、アデナウアーとコール元首相に匹敵する状況が生まれつつある。
 メルケル首相に難題がなかったわけではない。むしろ、ギリシャウクライナ、難民問題など、簡単ではない問題ばかりやってきた印象がある。むしろ逆に、問題が大きければ大きいほど、有権者メルケル首相の力を必要としてきたかのように見える。
 SPDが苦しいのは、最低賃金や年金増額など、中道左派的な政策を推し進めているのにも関わらず、支持率が上向かないことだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/dc16afa4-3f65-11e5-b98b-87c7270955cf.html?siteedition=intl#axzz3iSUjeWa4
 ロシア経済の苦境は深まる一方だ。今年第2四半期の経済成長率は4・6%のマイナス成長。過去6年でもっとも大きな落ち込みで、エコノミストらの予想平均を下回った。原油価格の下落やルーブル安が直撃しており、金融危機の恐れすら出てきた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a4b9944c-3f77-11e5-b98b-87c7270955cf.html#axzz3iSUjeWa4