英字紙ウォッチング

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ユニバーサルバンクの終焉

 晴れ。もうすぐ4月。新入生、新人社員の季節である。
 最近のドル高の背景には、中央銀行によるドル保有意欲の高さがあるという。IMFのデータによると、2014年第4四半期に中央銀行はドル資産を積み上げた一方、ユーロ建て資産を減らした。中央銀行総体で12兆ドルと、外為市場においてけっして最大のプレーヤーではないが、その振る舞いは投資家の熱い注目を集めている。
 http://www.wsj.com/articles/dollar-watchers-look-to-imf-1427663175?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ユニバーサルバンクという形態は、大胆な変革が求められている。水面下では、ユニバーサルバンクの分割に関する議論が進められている。たとえば、JPモルガンが2つ、もしくは4つに分割してはどうか、という議論だそうだ。
 ほかに議論の槍玉に上がっているのは、シティグループバンクオブアメリカ・メリルリンチ、バークレイズ、そしてドイツ銀行だ。いずれもリテール部門と投資銀行部門を一体で保有している。
 過去5年間、これら5つのユニバーサルバンクのROEは平均5パーセントだった。これだけ低い利益率の言い訳として、罰金や新たな規制、リストラコスト、そしてマーケットの低迷などを挙げていた。しかし、これらはユニバーサルバンクの一つに過ぎない。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a21b7454-d243-11e4-ae91-00144feab7de.html?siteedition=intl#slide0